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トーハクで干支リベンジ観覧(・ω・)/「博物館に初もうで 犬と迎える新年」 [博物館]

正月明け京都旅行話は一旦お休み。
もう「初もうで」という時期でもなくなってしまいましたが、先日の金曜日(26日)に東京国立博物館(トーハク)で「博物館に初もうで 犬と迎える新年」を見てきました。
しかし上野駅から博物館へ行くまでの道中がとにかく寒かったーーー(>_<)[あせあせ(飛び散る汗)]
26日の東京の最低気温はマイナス3.1℃。
「過去最強クラスの寒波」と言われた25日(最低気温マイナス4℃)よりは多少マシかと思っていたんですが、風が強かったので体感温度的にもっと低温に感じました。

本館に入って暖かさにようやく人心地。
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トーハクの本館って結構湿度あるんですよね。一気にメガネが真っ白になりました。
館内の温度は23±1℃、湿度は55±5%になるように設定されている様なので実に快適なのですが、文化財に影響はないのかな、とちょっと心配になります。


会場は本館2F。特別1、2室の2カ所で展示されている模様。
まずは特別1室へ。「いぬのかたち」をテーマにした作品展示です。
トーハク1.jpg
展示作品数は全部で57点も。写真撮影も(一部の作品除いて)OKだし、やっぱりトーハク最高ーー(*゚∀゚)[ダッシュ(走り出すさま)]


写真がとにかく多いので続きは ↓ から




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まずはこの作品
「朝顔狗子図杉戸」円山応挙 筆  江戸時代・天明4年(1784)
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ころっころの仔犬が5匹(*´ω`*) トーハクの所蔵品の中でも大人気の作品ですね。
ミュージアムショップではこの仔犬をモチーフにしたオリジナルグッズも販売されるほどの人気っぷり。
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トーハクの裏手にある庭園に元は天台宗の寺院である明眼院の書院だった「応挙館」という茶室があるのですが、この杉戸絵はその応挙館で使われていたものだそうです。


応挙の長男 円山応瑞による「狗子図」もありました。
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これまた応挙と同じくころっころの仔犬が2匹(*´ω`*)

「狗子図(模本)(唐画手鑑 第二帖のうち)」狩野常信 模写、原本=李迪
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原本は南宋時代・12世紀に描かれたもので、江戸時代・17~18世紀に狩野常信により模写されたもの。


「群狗図(模本) 」義文 模写、原本=毛益
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原本は南宋時代・12世紀に描かれた作品。それを江戸時代・寛政6年(1794)に模写されたもの。


「犬図(模本)」安倍養年 模写、原本=李迪筆
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原本は南宋時代・12世紀。江戸時代・天保11年(1840)に模写されたもの。
うーん、これは洋犬の様にも見えるんだけど…? 当時の中国に既に洋犬がいたのかな?とちょっと気になって調べてみたところ、唐犬にもグレイハウンドのような体格の「細狗」という猟犬が存在していたのだそう。


「産衣 紫縮緬地子犬雪輪笹模様 」江戸時代・19世紀
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縮緬(ちりめん)の柄に合わせて仔犬の細かい刺繍が施された産着です。仔犬というよりは猫っぽく見えなくもないですが(;´∀`)
当時は子供が無事に育つのも大変だった時代。無事に育ってもらいたいという親の愛情が感じられる一品です。


「板彫狛犬」鎌倉時代・13~14世紀
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檜の一枚板から浮き彫り風に彫りだされた狛犬。
旧本館(ジョサイア・コンドルによる建築で関東大震災で倒壊)が開館した翌年に購入されたものだそうですが、何処の神社や社殿に飾られていたものか出所はよく解っていない様です。
余談ですが国立科学博物館は「科学」博物館と銘打つからには出所がハッキリしないものについては展示しない、との方針になり、私が子供の頃には自然史館と呼ばれていた4号館で展示されていたミイラや干し首などは「出所がハッキリしない」との理由から展示しなくなってしまいました。
トーハクは展示品を文化財として捉えているからか、多少出展がうやむやでも展示しているようです。個人的には博物館はそれくらいの方が面白いかと思うのですが(*´ω`*)


「犬形置物 」ドイツ・ドレスデン 19世紀
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ドイツ有数のやきものの産地ドレスデンで作られたと見られる陶製の犬の置物。目はガラス製だそうです。
明治10年(1877年)にライプツィヒ民族博物館から寄贈されたものとか。


「染付子犬形香炉」江戸時代・19世紀
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長崎の三河内(佐世保市)で作られた仔犬の形をした香炉です。
材料に「天草石」と呼ばれる粘土の鉱石を使用しているそうで、実に綺麗な磁器製香炉。
仔犬の表情は表面から見ると仔犬というよりはアホの坂田師匠の様にも見えるのですが、横から見てみると…うーん、…小熊っぽいかな?(苦笑)


「水仙に群狗」礒田湖龍斎 江戸時代・18世紀
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「薔薇に狗子」歌川広重 江戸時代・19世紀
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「三十六禽続・犬」魚屋北溪  江戸時代・19世紀
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江戸時代の有名浮世絵師達による仔犬達。
個人的には魚屋北溪(ととやほっけい)の仔犬が気に入りました。何処から鮭の切り身を失敬して来ちゃったんでしょうね(笑)
鮭の切り身や仔犬のひげなどに施されている空摺りが見事です。アダチ版画か芸艸堂辺りで復刻して摺ってくれないかな。


「土筆に犬」竹内栖鳳 明治時代・19世紀
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栖鳳のお膝元であるキョーハクでは見る事は出来ませんでしたが、まさかのトーハクで栖鳳作品を見る事が出来ましたヽ(・∀・)ノ

そう言えばこの作品、以前にも渋谷・松濤美術館の企画展で一回見たなぁ。トーハクの所蔵品だったのですね。
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あの時は撮影不可でしたが、今回は撮影OKなので嬉しい(*´ω`*)
襖に描いた様なモチーフになっていますが、これは皇居造営下絵なのだそうです。
つまり襖に描かれた本物は皇居に行かないと見る事が出来ない、と言う事なのですね…orz 三の丸尚蔵館とかで展示してくれないかなぁ…[たらーっ(汗)]


「狗子」柴田是真 明治時代・19世紀
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柴田是真と言えば漆絵や漆工芸でも有名な人ですね。日本画も描くのは知っていましたが、こんな仔犬の絵を描いていたとは知りませんでした。


「染付梅に犬図輪花大皿」伊万里 江戸時代・19世紀
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特別1室ではこの他にも犬の水滴などが沢山展示されていました。



今度は「いぬとくらす」をテーマにした特別2室へ。

特別2室ではキョーハクと同じく絵巻物などの展示がありましたが、トーハクは絵巻だけではなく、浮世絵や博物画、大和絵、唐画、書など多岐に渡った展示になっていました。


「名所江戸百景・高輪うしまち 」歌川広重 江戸時代・安政4年(1857)
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「名所江戸百景・猿わか町よるの景」歌川広重 江戸時代・安政3年(1856)
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「唐犬・ムクイヌ(随観写真のうち)」 後藤光生編 江戸時代・宝暦7年(1757)
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唐犬、は先に上げた中国の猟犬「細狗」の事なんでしょうね。
ムク犬とは尨(むく)犬=毛のふさふさと長い犬種というくくりで、水に入る事を好んだ事から「水犬」とも言われていた様です。
そう言えばキョーハクで展示されていた国井応文・望月玉泉筆「花卉鳥獣図」には「水犬」と書かれていました。
キョーハク2.jpg

江戸時代までは狆や唐犬、和犬などと共に一般的な犬種だったようですが、江戸時代末期から日本へ入って来た洋犬に押され、明治時代頃までに犬種として廃れてしまったようです。


狆の種類も江戸時代には多種あったようで
「狆(博物館獣譜のうち)」博物局編 江戸~明治時代・19世紀 によれば
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これはまだ知っている狆に近いですが

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…え?狆と言うよりフクロオオカミとかマングースにしか見えない…???

この当時は狆と言えば口吻が短い種類だけではなく、長い口吻の狆もいたようです。
まぁ、狆(ちん)という名称は「小さい犬」が訛って「ちぬ」→「ちん」となったという説もあるので、小さい体躯の犬であればみんな狆と称していたのかも知れません。


「江戸婦女」橋本周延 明治時代・19世紀
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こちらの犬は現代でもお馴染みの狆ですね。


しかし流石はトーハク。見所沢山の犬展示でしたヽ(・∀・)ノ
他にも新春特別展示作品がいろいろあったので、全部見られる所まで見て帰ろうと思っていたのですが、案外企画展で時間を取ってしまったのでいつも通り近代絵画のゾーンだけさくっと見て帰ってきました。
…でも国宝「釈迦金棺出現図」だけは見ておけばよかったかな…(;´Д`)



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