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2018年春 三都旅【片山東熊が手掛けた奈良国立博物館を見学】 [博物館]

視野欠けのせいなのか、右目がどうもピント合いません。
左目で補完しているので普段はそれほど気にならないのですが、夕方くらいになってくるとぼちぼち右目に眼精疲労感が(;´Д`)
もともとメガネを近いうちに作り直そうかと思っていたのですが、今月は歯科医で結構な出費があるのでメガネは来月ですかね…(保険効かないセラミックインレー2本分入れるので[たらーっ(汗)]
しばらく辞めていたブルーベリーとルテインサプリも再開するかな。



三都旅最終日(4/14)の奈良旅行記事に戻ります(;´∀`)

お土産を詰め込んだ重たい荷物はホテルから宅急便で送ってもらい、すっかり身軽になった最終日は奈良国立博物館からスタート。
実は今回の三都旅の一番の目的はこの奈良国立博物館だったのでした。
春日大社展1.jpg
奈良博ではちょうどこの日から特別展「国宝 春日大社のすべて」展がスタートしたばかり。
(↑もさもさと旅行記を書き進めている間に特別展も終わってしまいましたけどね[たらーっ(汗)]

と言っても特別展を見に来た訳ではなく、真の目的は「なら仏像館」こと「旧帝国奈良博物館本館」だったりします。
ならはく1.JPG
事の発端は今年の3月。
東京国立博物館内にある片山東熊設計の表慶館を撮影する機会に恵まれたのですが、その時片山東熊が他に手掛けた博物館を調べていたら、京都国立博物館の他にも奈良国立博物館のなら仏像館も片山東熊によるものと知りました。

あ、昨年春、奈良博に快慶展を見に行ったのに、その後すぐに京都の醍醐寺に向かったから「なら仏像館」見ていないーーー(>_<)[あせあせ(飛び散る汗)]

そんな訳で今回の奈良旅行を企てたという訳で(京都、大阪にも足を延ばしたので三都旅になりましたが)



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特別展「国宝 春日大社のすべて」も折角なので見てきましたが、基本的には昨年トーハクで見た「春日大社 千年の至宝」展でも見た展示内容と似たような感じでした。
春日大社展.jpg
トーハクの春日大社展では、春日大社の国宝殿でも見た複製の鼉太鼓が展示されていましたが
十五社22.jpg

ナラハクの春日大社展では修復が終わったオリジナルの鼉太鼓一基が展示されていました。
春日大社展3.jpg
このオリジナルの鼉太鼓は鎌倉時代(13世紀)に作られた物で、源頼朝が寄進したものと言われています。

雀を捉えようとしている猫が見事な螺鈿細工で再現されている「金地螺鈿毛抜形太刀」はオリジナルのものと共に、完成したばかりの復元模造品が展示されていました。
春日大社展4.jpg
紛らわしいのですが、復元品ではなく、復元模造品 です。

オリジナルの「金地螺鈿毛抜形太刀」はもとは春日大社の神々へ奉納された神宝ですが、昭和5年(1930年)に行われた第五十六次式年造替の際に撤下されました。その後、昭和26年(1951年)に国宝に指定された事で春日大社の神宝としてのカテゴリーからは外れてしまった訳です。
平成27年(2015年)に行われた第六十次式年造替では金地螺鈿毛抜形太刀の復元品を鍛造し、それを新たな神宝として奉納した訳なのですが、既に神様に奉納されたものなので特別展などで展示する訳にはいきません。
そこで復元品の模造刀として作成したのが今回の展示品ということでした。

会場内で唯一の撮影可能なスポット(笑)
春日大社展2.JPG
トーハク春日大社展の公式キャラクターは金地螺鈿毛抜形太刀の猫モチーフで「ニャデンとチュン」でしたが、奈良だとやっぱり鹿推しなのか「鹿藤(かとう)兄弟」が公式キャラクター。
鼉太鼓のところから顔を出して金地螺鈿毛抜形太刀を持った感じで写真が撮れるスポットだったようです(私以外、誰も撮影していませんでしたが(;´∀`))


春日大社展を見終わった後は地下の連絡通路を通っていよいよお目当てのなら仏像館へ。
ならはく2.jpg
ならはく4.jpg
因みに地下通路からだと仏像館の外観は見ずに館内に入る事になるので、外観写真だけは前日に撮影しておきました。


なら仏像館」こと「旧帝国奈良博物館本館」は明治27(1894)年12月に竣工。(開館は明治28年4月)
片山東熊の設計により奈良県内で初めて建てられた西洋建築です。
奈良博物館Old.jpg
奈良国立博物館Old2.jpg

京都国立博物館の明治古都館(旧帝国京都博物館本館)が明治28(1895)年10月竣工
(開館は明治30年5月)
キョーハク.jpg
東京国立博物館の表慶館が明治41(1908)年に竣工なので、旧帝国奈良博物館本館は片山東熊が設計を手掛けた博物館としては一番古いものとなります。
表慶館.jpg


今でこそ奈良公園の一角にすっかり馴染んでいる旧帝国奈良博物館本館ですが、竣工前は奈良という土地に西洋建築は全くふさわしくないとして色々と問題視されていたんだとか。
ならはく3.jpg
でも初めての西洋建築という事で、建設中は連日見物する人が絶えなかったんだそうで。

頑健な石造りに見えますが木骨煉瓦造です。
ならはく5.jpg
建造されたのが濃尾地震(明治24年/1891年)直後であったため、貴重な文化財に被害が及ばない様に壁材の厚さは90cmと非常に頑健に設計されました。
開館は竣工の4ヶ月後だったのですが、壁材を厚く作ってしまったことと竣工が12月で寒い時期だったため、開館までに壁材が十分に乾き切らず、比較的乾燥が早かった中央1室と南半分の展示室のみを展示室として開館したそうです。

壁面の強度を持たせるため窓も最小限に作られています。
ならはく6.jpg
その代わり館内は屋根から採光出来る様に工夫されていたようです(今はLED照明となっている)

館内3室側にあるかつての出入口(?)
ならはく7.jpg
なら仏像館Map.jpg
リニューアルの際、入れ子構造の様に内壁が新しく作られたため、今はここからは出入りする事はできません。

奈良国立博物館本館は平成22(2010)年7月に所蔵品を仏像中心とした「なら仏像館」としてリニューアルオープンしました。
しかしオープンして3年後の平成25(2013)年8月、奈良県内で観測史上最高を記録した局地的豪雨の影響で雨漏りが発生し、貴重な文化財が濡れる被害にあってしまいます。
屋根廻りの保存修繕工事のため平成28(2016)年4月に再オープンするまで再び休館状態に[たらーっ(汗)]

「なら仏像館」としてリニューアルオープンしてからしばらくは一部の所蔵品に限り写真撮影が可能だったそうなのですが、館内がそれほど広くないこともあり撮影によって人の流れが妨げられてしまうことから2011年いっぱいで館内での撮影は全面禁止になってしまったんだそうです…つД`)・゚゚・*:.。
仏像は良いから、館内の写真だけでも撮りたいよぅ[たらーっ(汗)]



ところでかつての正面玄関だったと思われる西側玄関は普段閉鎖されて休憩コーナーとなっているのですが(無料観覧日の9時30分から12時30分までに限って開けるとか)ここは建設当初の様子が館内で一番残っていて、非常にレトロ建築好きをうずうずさせるスペースになっていました。

うーん、休憩コーナーなら所蔵品は無いし、何とか撮影させてもらえないだろうか(;´Д`)

普段は撮影禁止、とあればあっさり諦めてしまうのですが、ダメ元で館内にいた博物館職員の人に
「休憩コーナーのところも撮影禁止でしょうか…?」と聞いてみました。


職員「館内の所蔵品が写ってしまう場合がありますので撮影はご遠慮戴いております…」

私「天井だけとかでもダメでしょうか(;´Д`) 仏像じゃなくて建物の意匠が素晴らしいので館内写真として撮影したいんです」

職員「他に休憩されているお客様もいらっしゃいますから、他のお客様も写り込んでしまうかもしれませんし…」

私「他の方を写さない様に天井だけにしますので」

職員「天井だけですか…」

私「天井だけ…(;´Д`)」

職員「では天井だけ撮影どうぞ」

私「有り難うございますーー(>_<)」


で、休憩コーナーの天井だけ許可を得て撮影してまいりました。
(あの時の職員さん、有り難うございました)
ならはく8.jpg
ならはく9.jpg
ならはく10.JPG
ならはく11.JPG
天井のファサードがとにかく見事で…。無料観覧日にはここから入場できるのかぁ。
来年辺りの国際博物館の日(5月18日)でも狙ってまた来ようかなぁ…。


奈良博にはこの他にも昭和12(1937)年に博物館の収蔵庫として建設され、現在は「中国古代青銅器<坂本コレクション>」を展示している青銅館とか、明治35年(1902)年に奈良県物産陳列所として開館し、現在では仏教美術資料研究センターとして公開されているレトロ建築があるのですが、詰めが甘くて写真取り損ねてしまいました[たらーっ(汗)]
(青銅館は館内だけは見ましたが、館外からは見ていない[たらーっ(汗)]

やっぱり来年辺り再度リベンジ観覧に行くしかないかしら…(>_<)



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コメント 4

yamatonosuke

恥ずかしながら長年奈良に住んでいながら博物館に行ったことありません(>_<)
記事を拝見して外から見てるばかりではなく今度は中に入ってみます♪
by yamatonosuke (2018-06-26 01:52) 

そらそら

え?それは勿体ないですよーーーヽ(´Д`;≡;´Д`)ノ
特別展は好きずきあるかと思いますので、まずは常設展示から是非是非♪ 敬老の日も無料観覧日ですので、普段は閉鎖されている西側玄関を通って入る事が出来ますよ。
仏像の展示数では奈良博がやはり圧巻です。
by そらそら (2018-06-26 06:22) 

middrinn

金地螺鈿毛抜形太刀は、猫さんがスズメちゃんを捕食して
満腹になる場面もあった気が・・・猫さんもスズメちゃん
も大好きだから複雑(-ω-、) 旧帝国奈良博物館本館が奈良
にふさわしくないという声があった由、興味深いです(^^)
その14年後に竣工の奈良少刑の頃には無かったのかな^_^;
そらそら様のおねだり顔を拝見したかったですねぇ(^_^;)



by middrinn (2018-07-01 18:40) 

そらそら

…ありましたね、弱肉強食シーンが(;´Д`) 金地螺鈿毛抜形太刀;
そう考えてみると補食シーン付きで神様に奉納すると言うのも如何かと思うのですが(;´∀`)

旧帝国奈良博物館本館の外観が不評だったのは、あくまでも「奈良公園内」に対する外観批評だったようで。
どの位「西洋建築は奈良公園にふさわしくない!」と糾弾されたかと言いますと…旧帝国奈良博物館本館の近くに有名な奈良ホテルがあるのですが、この奈良ホテルが建築されたのが明治42(1909)年。『ホテル』と名称されているにも拘らず、外観は完全に和風意匠で建設されました。
これは旧帝国奈良博物館本館が不評であったため、その後「奈良公園内に西洋建築を建設されるのは禁止する」としてお達しが出ていたから、なんだそうです。
旧奈良少年刑務所は公園内に建設された訳ではなかったので、煉瓦造りにしても問題なかったんでしょうね。
by そらそら (2018-07-01 20:13) 

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