So-net無料ブログ作成

日本かぶれと動物かぶれのナビ派「ピエール・ボナール展」@国立新美術館 [美術館]

京都から買って来た限定品のブラックサンダー(抹茶味)
週末メインで1日1個ずつ食べていたのですが残り@2個になってしまいました。
「ブラックサンダーって駄菓子枠じゃん」とか思っていたのですが(失礼[たらーっ(汗)])撤回します。
京都限定ブラックサンダーは「おたべ」とタッグ組んで作られており、相当気合い入れて作られています。抹茶も香料とかに頼らず、京都の宇治抹茶を使用しており何とも良い塩梅の抹茶感で美味しい(*´ω`*)
会社へのお土産としても持って行ったのですが、かなり好評でした。
夏場はチョコが溶けそうなので土産には出来ませんけれどね(>_<)


今回は京都うろちょろ記はお休みして、先週土曜日(11/24)に出掛けて来た「オルセー美術館特別企画 ピエール・ボナール展」のうろちょろ記をば。
ボナール展1.JPG



続きは ↓ から



にほんブログ村 美術ブログ 美術館・アートミュージアムへブログランキング・にほんブログ村へ




正直ピエール・ボナール展に関しては全くノーチェックでした。
会社の後輩Mちゃんがおススメしてくれた時も「ピエール・ボナール?…誰??」って感じでしたし(;´∀`)[たらーっ(汗)]

何派の画家かMちゃんに聞いてみると「え?うーん、印象派?なんですかねぇ??」との事。
確かに公式サイトを見てみると印象派っぽく、油絵の具ベターッと盛り上げて描く様な苦手な画系ではなさそうですが、「洋画かぁ。…時間があれば見に行っても良いけれど、多分見に行かないだろうな」と思っていたのです。

しかし展覧会内容をよく見ると、結構犬とか猫とかの動物モチーフ多いし、ミュージアムグッズもなかなか良さげなものが多そうじゃないですか。
混雑の感じはどうだろう、と思いましたが、土日でもそれほど多くなさそうでゆっくり楽しめそうです。
これは行ってみるかな(*´ω`*)


国立新美術館の開館時間(10時)の少し前に着く様に出掛けました。
チケット売り場はやや混雑していたものの、殆どの人が東山魁夷展の模様。
チケットを入手して館内に入ると、2階会場で開催されている東山魁夷展は既に入場待ち列が1階のエスカレーター横までずらりと並ぶほどになっていましたが、ボナール展は全く並び無しで入場出来ました。
ボナール展2.JPG

…東山魁夷展、早めに見に行っておいてよかったー(*´ω`*)


とは言え、ボナール展も後輩Mちゃんが見て来た時よりは結構混んでいる方だったようです(おそらく東山魁夷展で挫折した人が流れて来たか、ボナール展とのセット券で入った人が多かったか)
今回は時間たっぷりあるので、音声ガイドも借りて回りました。



《白い猫》(1894)
ボナール展3白い猫.jpg
一番見たかった足長ーーい猫(*´ω`*)


後輩Mちゃんが「…印象派?」と言っていましたがボナールは「ナビ派」なんだそうです。
ナビ…ナビゲーション?? ではなく、「ゴーギャンの影響や指導の元に結成された新しい芸術(アール・ヌーヴォー)の騎手」として「これから自分たちの描く絵の新しい時代が到来する」としてヘブライ語の預言者(Les Nabis)を意味するナビ派を名乗ったのだとか。

《庭の女性たち》(1890-1891)
ボナール展9庭の女性たち.jpg

《乳母たちの散歩、辻馬車の列》(1899)
ボナール展4乳母たちの散歩、辻馬車の列.jpg

ボナールは1890年にパリで開催された「日本の版画展」を見てからすっかり浮世絵にインスパイアされてしまい、美術批評家のフェリックス・フェネオンに「日本かぶれのナビ」と名付けられてしまう程だったそうです。

《庭の女性たち》は画材に「カンヴァスで裏打ちされた紙、デトランプ」とあって「デトランプとは何ぞや…?」と思ったのですが、岩絵具をポリビニール溶液や膠に溶かしたものとのこと。
膠の場合はほぼ日本画と同じ画材ですね(浮世絵は顔料をでんぷんと少量の膠で混ぜています)。

《乳母たちの散歩、辻馬車の列》はリトグラフによる作品ですが、4作品を1組にした屏風形式で作成されています。


「ボナール?知らない画家だなぁ」と最初は思っていたのですが、作品を見て行く内に何点か知っている作品がありました。

《フランス=シャンパーニュ》(1891)
ボナール展5フランス-シャンパーニュ.jpg
「フランス シャンパーニュ」ポスターコンクールで見事優勝を果たし、賞金100フランを獲得した作品。
それまでボナールが画家を目指すことを許していなかった父が、功績を認める事になったきっかけになった作品です。

ジュール・ルナール著「博物誌」の表紙
ボナール展6博物誌.jpg
この本、持ってたーーーΣ(・ω・/)/
まぁ私が持っていたのは日本語訳の文庫本ですが。
「博物誌」は新潮文庫版(訳は岸田国士、挿絵はボナール)と、岩波文庫版(訳は辻 昶、挿絵はロートレック)があるようです。私が持っていたのは前者だった訳で。

そしてボナールと言えば妻マルトの入浴シーンを描いた絵が有名なようで、生涯に何枚もマルトをモデルにした作品を描いているのですが、マルトと正式に婚姻届けを出したのが出会ってから32年後とか、マルトはボナールより10才歳下と伝えていたが実は2歳下でしかなかったこと、マルトは本名ではなくマリアが本当の名前だった事を結婚して初めて知ったとか、一見おしどり夫婦かと思っていたボナールとマルトの間にも色々深くて暗い河(苦笑)があったと知った展覧会でした(>_<)


展覧会の一番最後のスペースに絵画体験「AIT」のコーナーがありました。

壁に投射されたボナールの作品6点があり、その内の1点がプロジェクションマッピングで部屋一面に投射、そこからまたボナールの絵画にモーフィングしていく、という映像コーナー
ボナール展7-1.JPG
ボナール展7-2.JPG
ボナール展7-3.JPG

ボナール展8-1.JPG
ボナール展8-2.JPG
なかなか面白くてしばし魅入ってしまいました。


「東山魁夷展」は明日3日までですが、「オルセー美術館特別企画 ピエール・ボナール展」は今月17日まで。
巡回展はなさそうですので、気になっている方はお早めに。


にほんブログ村 美術ブログ 美術館・アートミュージアムへブログランキング・にほんブログ村へ



nice!(9)  コメント(4) 
共通テーマ:アート

nice! 9

コメント 4

middrinn

「日本美術の影響を大きく受けたナビ派の代表的画家」は昔の評価らしいですよ^_^;
勿論、『もっと知りたい ボナール 生涯と作品』東京美術の監修者・著者の高橋明也に
よる解説を芸術新潮10月号で読んだだけの受け売りなんですけど(^_^;) ただ、同誌の
紹介してた画に猫が描かれているのもあったんですが、どれもはっきり描かれてなくて
魅力なかったです(..) この足の長いのは可愛いし、『博物誌』の表紙画も素敵(〃'∇'〃)
by middrinn (2018-12-06 19:16) 

そらそら

うん、私も「日本かぶれのナビ」は比較的初期の話なんじゃないのー(・ω・o)? と思いましたですよ。
画材や構成がナビ・ジャポナールだったのは一時期の作品だけで、後はやや印象派寄りの絵になっているような…(・ω・)
動物かぶれだけはどの時代の作品も当てはまっていた様ですが(笑)

ナビ派の作家は他にヴァロットン位しか知らなかったのですが、近年評価が上がりつつあるようですね。4年前に三菱一号館美術館で開催されていたヴァロットン展見ておけば良かったかなぁ…。
by そらそら (2018-12-07 23:13) 

dezire 

私も 六本木の国立新美術館で「オルセー美術館特別企画 ピエール・ボナール展」を見ましたので、画像と詳しく丁寧なブログを読ませていただき、この美樹展を再体験させていただきました。『白い猫』は手足もしっぽも伸びていて、完全に首が体にめりこんでいます。奇妙な姿態ですが、謎めいた可愛さを感じ親しめる作品でしたね。ボナールの作風は平面的、装飾的な構成で、屏風を思わせる縦長の構図や、平板な色面構成、くっきりした輪郭、西洋とは違う遠近表現などは、日本趣味、特に世絵から積極的に取り入れが色濃く反映していることを感じ取ることができました。

ナールは、何の変哲もない情景に目を向けながら、親密な感情を持って、見慣れている日常生活から意外な面白さを見出し、親しげで魅力的な美しさを描いて見せてくれまとした。幻想性と非現実性を調和させた柔らかな色彩を効果的に用いた独自の表現様式により、明瞭な光と華やかさ満ちた絵画を楽しむことができました。眩いばかりの色彩に満ちたボナールの色彩の魔術に魅惑されてしまう体験をすることができました。


私は、これに今まで見たボナールの傑作も含めて、ボナール絵画の全貌とボナール独自の特徴を整理し、ボナール絵画の本質と魅力をレポートしてみました。是非ご目を通してみてください。
ご感想・ご意見などありましたら、ブログにコメント頂けると感謝いたします。



by dezire  (2018-12-18 18:58) 

そらそら

実物の動物や風景、建物などデッサンもパースもまるで合っていないのに、何故か眼を惹く作品が多かったですね。
正直西洋画はさほど食指が動かないものも多いのですが、ボナールに関してはスナップショットがあったり動物モチーフが多い事などもあってか、大いに楽しんで見る事が出来ました。
同時期の日本では日本人の画家が西洋画を学び、江戸絵画では見られなかった印影を施した油彩画を描く様になったのに対し、ボナールは浮世絵に影響され平面的な絵画を描く。
互いの文化を新しい物として刺激を受けたからこその影響だったのでしょうが、ボナールの作品はゴッホなどが受けたジャポニズムの影響とは異なり、より深い所で影響を受けた後にすぐに浮上し、自分なりの作風として昇華させたようにも感じました。
by そらそら (2018-12-19 21:19) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
コメント欄は承認制です。

日々すり減っていく脳細胞の代わりに記録しておく備忘録的なお出掛けetc日記

【注】コメント欄にURLは記載しないで下さい。 スパム防止のため、URLを記載するとコメント記事が消える様になっています。